紹介シリーズ(3)

皆さま、こんばんは。受付のはっとりです。


さて、忘れられないうちに、紹介シリーズの第3弾です。私が気持ちの赴くままに、不定期でお送りする本の紹介コーナー。

今回はこちらです。↓

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江國香織さんの『間宮兄弟』です。

映画化されているので、映画なら知ってるという方も、いらっしゃるかも知れないですね。

間宮兄弟という2人の兄弟のお話です。
良い人そうではあるものの、何だか垢抜けないし、趣味もなさそうだし、そもそも30代にもなって、2人で一緒に暮らしているなんて何か変、と周りの人から思われています。でも、2人は揃って読書家で、ゲームや映画、スポーツ観戦も好きだし、なかなか粋な所もあります。女っ気はないけれど、楽しく暮らしている兄弟の、夏から冬までの物語です。


友達や仲間、同じ思い出を共有する間柄には、いろいろあります。中でも家族は、日々の生活の出来事をたくさん共有しています。でも同じ出来事でも、強く覚えていることは人それぞれ。夫婦でも親子でもない、兄弟(あるいは姉妹)という間柄は、独特の思い出の共有の仕方をしているような気がします。


この本の帯(←本の下についている細い紙のこと)には、「きっと一緒に遊びたくなる」と書かれているのですが、確かにそんな気がします。兄弟のいる人は兄弟を連れて、1人っ子の人は誰か友達を連れて遊びに行ってみたら、きっと、もてなしてくれると思います(笑)。

何だか変だけど、不思議と心地よい、そんなお話です。


不安定な天気が続いています。
皆さま、どうぞご自愛下さいませ。